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有賀 常近(ありが つねちか、生没年不詳)は、江戸時代初期の浮世絵師。
鳥居清信の門人と思われる。信濃国上田の人。清信の没した翌年である享保15年(1730年)3月の年紀のある絵馬「三浦屋店頭図」を描いている。これは吉原・三浦屋の遊女を描いたもので、その画風は鳥居派風である。
この絵馬は長野県の別所温泉にある北向観音で知られる常楽寺に奉納されており、筆致や賦彩には見るべきものがある。高さは116cm、横幅170cmの大作である。また、額の裏面には奉納者の氏名が記されており、それらは皆、上田の人々であった。恐らくは上田出身である常近に委嘱して描かせたものであると思われる。