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鴨 祐為(かも の すけため、元文5年(1740年) - 享和元年6月17日(1801年7月27日))は、江戸時代の京都の浮世絵師、歌人。
西川祐信の門人。姓は梨木(なしのき)。雷岡隠士と号した。下鴨神社の神官を務めた鴨祐之の孫として生まれた。祐為は、後に、正四位下上総介に叙せられている。
若い時に西川祐信に就いて絵を学び、楚々とした肉筆美人画を描いた。後に冷泉為村に和歌を学んだ。祐為は、早吟をもって世に知られており、その生涯を通して10万首を超える和歌を詠んだといわれ、その多作ぶりは家集『鴨祐為歌集』の中に線香3寸を立ててその燃え尽きる間に50首を詠じたという例を見出せることからも納得できる。
一日に1000首を詠むという企ても、何度か行われたようであった。代表作として、安永9年(1780年)刊行の歌集『一日千首』の他、歌集『百首百返和歌』、『詠草(えいそう)』、紀行文『かひの雫』、『大和路紀行』、歌学書『祐為歌訓』などが挙げられる。享年62。