富川房信

(とみかわ ふさのぶ)

富川 房信(とみかわ ふさのぶ、生没年不詳)は、江戸時代初期の浮世絵師。

西村重長の門人。また、ほかに、鳥居清満の門人、二代鳥居清信の門人とする説もある。姓・富川。通称・山本九左衛門。晩年、吟雪、百亀と号した。江戸大伝馬町で、屋号を丸屋、または正本屋といって地本錦絵問屋をしていた。

宝暦期に、主として、鳥居派風の紅摺絵を描き、自作の赤本(黄表紙)も約170作ほど手がけている。例として、黒本『あんぽんたん』 3冊、延享2年(1745年)刊行と思われる黒本『明石潟朗天草紙(あかしがたほのぼのぞうし)』3冊などが挙げられる。明和8年(1771年)まで、黒本の挿絵がみられる。忌日3月5日。

富川房信の作品所蔵美術館