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濫江楼(らんこうろう、生没年不詳)は、江戸時代の浮世絵師。
師系不詳。姓名不詳。寛政(1789年 - 1801年)から享和(1801年 - 1804年)期に肉筆画を描いている。虚無僧とは天蓋という笠を被り尺八を吹きつつ行脚して喜捨を受けた普化宗の有髪の僧をさす。
「虚無僧図」は若衆の虚無僧姿を描いたもので、括帯法服と袈裟を身に纏い腰には袋に入った替笛を差しており、一見すると美しい顔立ちは女性的ですらある。落款には「八十有七翁□斎画」とあり、「濫江楼」の朱文方印が捺されている。