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菱川 師秀(ひしかわ もろひで、生没年不詳)は、江戸時代初期の浮世絵師。
菱川師宣の門人。元禄(1688年-1704年)期に主として肉筆画を描いた。画風は師宣の様式を基調にした人物の表現に特色を見せている。師秀は寡作な絵師であるため、その作風の変遷をたどることはできない。落款には「日本繪」と入れている。
「美人化粧図」と「化粧美人図」ともに同様の画題であるが、「化粧美人図」のほうの女性の描写からは師宣の類型は見出せず、香を焚く侍女を極端に小さく添える作風には岩佐又兵衛をしのばせるものがある。