信春

信春（のぶはる、生没年不詳）は、江戸時代初期の浮世絵師。

来歴

奥村政信の門人。姓及び画姓は不詳。政次とも称す。延享（1744年 - 1748年）から宝暦（1751年 - 1764年）の頃、主に肉筆浮世絵を描いている。美人画を良くした。

「若衆図」は柱絵様式の珍しい3幅対で、長い頭部が特徴的な福禄寿と、その福禄寿の上に立つ若衆の図を中幅に配した構図は、江戸座的な俳趣味を強く感じさせる。

他に、同様に柱絵様式の肉筆浮世絵「楓下お高祖頭巾の女図」が知られる。さらに『浮世絵師伝』には、信春の作品として「花下遊女図」（印「政次之印」）が紹介されている。

作品

• 「若衆図」紙本着色 3幅対