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近藤 清春(こんどう きよはる、生没年不詳)は、江戸時代初期の浮世絵師。
鳥居清信の門人。俗称は助五郎。宝永(1704年-1711年)から元文(1736年-1741年)頃、鳥居派風の大判墨摺り双六、細版漆絵、赤本、芝居絵本、六段本、狂歌本の挿絵を描いている。
細版漆絵「東海道五十三次」6枚揃などが知られている。赤本では享保12年(1727年)刊行の『猿蟹合戦』1巻、『鼠花見』1巻(刊行年不明)、『聖徳太子』1巻(刊行年不明)、『文福茶釜』1巻(刊行年不明)、享保14年(1729年)刊行の『象のはなし』1巻などが知られており、享保年間の狂歌本『どうけ百人一首』1冊、享保13年(1728年)刊行の芝居絵本『(神社仏閣)江戸名所百人一首』1冊などを自ら著している。
清春は当時の美人、風俗を描く傍ら、戯作も描き、吉原再見記、江戸歌舞伎、狂言本などを自ら多く手がけ、また初めて泥絵を描いたといわれる。肉筆画は1点も見られない。
挿絵本にある版元、和泉屋助五郎と同一人ともいわれるが未詳である。