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闇牛斎 円志(あんぎゅうさい えんし、生没年不詳)は、江戸時代中後期の浮世絵師。 勝川春童の門人とされる。姓名不詳。初め、秋童、後に円志と号す。円志は、天明後期-寛政の頃に錦絵及び肉筆浮世絵を描いている。
その作風は、鳥居清長風で、錦絵では、「上野花見図」、三枚続「殿中遊戯図」、二枚続「両国納涼図」などが知られる。また、「初日かげ図」(ニューオータニ美術館所蔵)など、若干の肉筆浮世絵も知られる。
「初日かげ図」は髪に野郎帽子を被った歌舞伎役者の女形を描いている。一見すると、華やかに菊花の意匠を施した振袖と帯を身に着けているため女性のようにも見える。図上部に「化粧せし顔に程よし初日影」という歌が記され、肩書きの印章は「和楽」の朱文長方印、款記は「路考」とあり、「菊之丞印」(白文方印)、「路考」(朱文方印)などから瀬川路考の歌であることがわかり、路考の肖像画であることが判明する。
安永9年(1780年)に描かれた黄表紙『銀世界豊年鉢木』に、闇牛斎秋童と号しており、その画風が、勝川派風であることから、勝川春童の門人と思われる。