鳥居清秀

(とりい きよひで)

鳥居 清秀(とりい きよひで、生没年不詳)は、江戸時代の浮世絵師。

来歴

鳥居清満の門人。清満の長男という説もあるが疑わしい。宝暦7年(1757年)頃の生まれで、安永(1772年-1781年)初年頃、16歳から25歳くらいで没したといわれる。

宝暦(1751年-1764年)末年から安永初年頃、活躍し、明和元年(1764年)の黒本『仇討武道物語』2巻1冊、同年の黒本『車塚曾我物語』2巻、明和末年頃の黒本『心げしゃう』2巻、黄表紙(青本)『猫また又又珍説』2巻を著しており、明和9年(1772年)刊行のめりやす本(音曲の稽古本)の表紙絵及び肉筆画を描いたことで知られる。

その他には黒本『児(ちご)もゝ太郎』3巻、黒本『鼠桃太郎』2巻を著している。何れの作品も10余歳の少年の作品とは思えない優れたものである。早世さえしなければ立派に鳥居派の4代目を継ぐ事も可能であったと思われる。

作品

  • 「立姿美人図」 紙本着色 出光美術館所蔵

鳥居清秀の作品所蔵美術館