菱川師興

(ひしかわ もろおき)

菱川 師興(ひしかわ もろおき、生年不明 - 天明7年2月11日(1787年3月30日))は、江戸時代中期の浮世絵師。

来歴

菱川師寿の門人。師寿の長男。菱川師宣の玄孫。菱川氏。俗称は善次郎。安房国保田に住んだといわれる。家業の紺屋(染物業)を営む傍ら、父に浮世絵を学び、天明(1781年 - 1789年)頃、肉筆浮世絵を描いた。

『浮世絵師系伝』に「善次郎の死後嗣子無之儀助(善次郎の弟)が相続したが是亦嗣子無之して他家から養子をもらい相続させたが血脈断絶した」とあり、師興の没後は弟の儀助が跡を継いだが、その死により菱川氏は断絶した。天明7年(1787年)死去。墓所は元名村の存林寺。法名は帰元桃林了悟信士。一説には帰元桃顔了悟信士。

菱川師興の作品所蔵美術館