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歌川 国広(うたがわ くにひろ、生没年不詳)は、江戸時代後期の浮世絵師。
歌川豊国の門人。歌川を称す。伊勢国亀山城の城主、石川日向守と伝えられる。江戸下谷御成街道の屋敷において、浮世絵を豊国に学んだといわれる。また、その関係から豊国の娘きん(歌川国花女)を7歳の時に御絵具ときの名目で召抱えたとされる。
豊国が使用した「年之丸」の印(紋)を授けたのも亀山侯であったと伝えられている。この話は豊国の外孫・伊川家の伝えによるものである。文化 - 文政の頃、作画をしたようであるが、作品は不詳である。町家の若旦那が慰めに浮世絵版画を作った例はいくらもあるが、国主大名が版画を作った例は類がない。
藤懸静也は、大坂の歌川国広とは別人としている。