鳥居清満 2代目

(とりい きよみつ)

二代目 鳥居 清満(にだいめ とりい きよみつ、天明7年(1787年) - 明治元年11月21日(1869年1月3日))は、江戸時代中後期の浮世絵師。鳥居派5代目当主。

来歴

鳥居清長の門人。幼名、庄之助、後に亀次郎。青龍軒、言唇窩と号す。庄之助が9才の時、寛政7年(1795年)、清長に入門し、画業の教育を受けた。

後に、鳥居清峰と称し、歌川豊国あるいは菊川英山風の美人画の錦絵を描き、清長が、文化12年(1815年)に没すると、初代鳥居清満の女婿となり、2代目鳥居清満及び鳥居家の5代目を継いだ。

清満を継いでからは、版画の仕事から退き、鳥居家のお家芸である芝居看板絵や番付絵などを手がけた。初期には、師である清長の影響を受けた肉筆美人画を描いている。

中でも、「遊君立姿図」には、派手な立兵庫という髪形の遊女が描かれているが、清長の描く美人ほどの長身ではなく、衣文の筆法、克明な模様の描写に、清峰の技量が示されている。

文化4年(1807年) - 弘化(1844年 - 1848年)頃に活躍した。享年82才。墓所は豊島区の染井墓地。法名は栄昌院清真日満信士。

庄之助が、清峰を襲名する時、清長は浮世絵師としての将来を嘱望されていた実の子・清政に、後々、家督相続において問題が起こらないよう、筆を折らせていた。

作品

  • 『遊君立姿図』(無款) 絹本着色 ニューオータニ美術館所蔵
  • 『勧進帳・弁慶図』 紙本着色 出光美術館所蔵
  • 『雪中傘さし美人図』 絹本着色 光記念館所蔵

鳥居清満 2代目の作品所蔵美術館