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古山 師則(ふるやま もろのり、生没年不詳)は、江戸時代初期の浮世絵師。
古山師重の門人と思われる。宝永から延享の頃に、肉筆浮世絵を描いている。「室内遊興図」は、室内を見渡す横長の画面に遊女と嫖客の姿を描いている。三味線の稽古などをしてくつろいでいる遊女たちの屏風越しに、戯れる男女の艶かしい臭気が満ちている感じがする。
また、掛け物の題は旭日に鶴と松で、床の間の壁に笹竹の模様、その前には白梅が生けられており、それら三友によって早春の季節感も見事に現されている。「古山師則」の落款に「師則」の朱筆方印が捺されている。