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東艶斎 花翁(とうえんさい かおう、生没年不詳)は、江戸時代初期の浮世絵師。
姓・柴田、名・保信。同時期に活躍した、柴田保信と同一人であるとされる。元文(1736年-1741年)から寛延(1748年-1751年)にかけて、奥村政信風の肉筆浮世絵を描いた。
元文頃の作画と見られる「見立小倉山荘図」は、式子内親王が、小倉山にある藤原定家の山荘「時雨亭」を訪ねる図様を、当世風の男女に見立てて描いたもので、「保信」の印が捺されているため、柴田保信という絵師と同一人と考えられる。また、「桜下詠歌図」や「追い羽子図」に描かれた美人には、川又派の画風に近いものも感じられる。