速水春暁斎

(はやみ しゅんぎょうさい)

速水 春暁斎(はやみ しゅんぎょうさい、明和4年(1767年) - 文政6年7月10日(1823年8月15日))は、江戸時代後期の大坂の浮世絵師、読本作者。

来歴

岡田玉山の門人。姓は藤原、速水、名は恒信、後に恒章。通称は彦三郎。家は代々呉服商であった。初め大坂に住み、後に京都に移住した。13歳で家督を継いだ。文学の才があり、寛政以後、主に自作の絵本、読本を刊行し、実用書などに挿絵を数多く描いた。画風は玉山のものに似ている。

読本の例として寛政12年(1800年)・文化5年(1808年)刊行の『絵本忠臣蔵』2編20冊、文化3年(1806年)刊行の『絵本浅草霊験記』10冊、文化5年(1808年)刊行の『絵本金花談』12冊などが挙げられる。

実用書では文化3年(1806年)刊行の『年中行事大成』4巻6冊を著し、風俗書では文化10年(1813年)刊行の『都風俗化粧伝』3巻3冊(佐山半七丸著)などの挿絵を手がけている。文政6年(1823年)7月10日死去。享年57。墓所は京都市中京区裏寺町通蛸薬師下るの光徳寺。

速水春暁斎の作品所蔵美術館