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ラファエル・コラン(Raphael Collin、1850年6月17日 - 1916年10月21日)はフランスの画家。日本から留学した黒田清輝らを指導した。
パリ出身。エコール・デ・ボザール(美術学校)に学び、1873年、美術アカデミーのサロン入選作「眠り」でデビュー。1894年、レジオンドヌール勲章(オフィシエ)受章。画学校を主宰し、1902年エコール・デ・ボザール教授になった。
アカデミーの古典的な骨格を備えながら、印象派や象徴主義の影響を受けた優美な画風の作品を制作し、裸婦像も多い。印象主義の影響を受けた折衷的な作風は外光派(Pleinairisme)と呼ばれる。
藤雅三の紹介で黒田清輝・久米桂一郎が指導を受け、後に岡田三郎助、和田英作もコランの元で学んだ。
日本ではこれら洋画家の師として知られるが、フランス絵画史では印象派の最盛期にあたるため、折衷的なコランの画風が評価されることは少なく、当のフランスでもほぼ忘れられた作家であるという。日本では静岡美術館などでコランの回顧展(1999年-)が開催された。