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ペルジーノ(Perugino, 1450年頃 - 1523年)は、ルネサンス期のイタリアのウンブリア派を代表する画家。
1450年頃、ペルージャ近郊に生まれる。本名はピエトロ・ヴァンヌッチ。「ペルジーノ」は「ペルージャ人」の意味である。
ペルジーノの事績のうち重要なことは、ボッティチェリ、ギルランダイオらとともに、バチカン、システィーナ礼拝堂の壁画装飾を担当したことである。ペルジーノは、この壁画制作にあたり棟梁的な役目を果たしたとみなされており、若きラファエロの師でもあった。イタリア中から発注を受け「神のごとき画家」と賞賛されるも、宗教改革以降に多くの祭壇画が散逸してしまった。
ペルジーノの人物像は、やや感傷的、類型的なきらいはあるが、優美で上品な表現が特色である。殊に、フィレンツェのピッティ美術館にある「マグダラのマリア」は、これが宗教画であることを忘れさせるほど、甘美で官能的な女性像である。
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