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ジョット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone, 1267年頃 - 1337年1月8日)はゴシック期のイタリアの画家、彫刻家、建築家。平面的・装飾的なビザンティン絵画の描写法から現実味豊かなルネサンス絵画への先鞭をつけた。ヴァザーリによる近代最初の画家という評価を初め、生前から一貫して巨匠としての名声を保っている。
フィレンツェ近郊ヴェスピニャーノ(現在のヴィッキオ)の出身。生年ははっきりしていないが1267年頃と推定される。ビザンティン様式が支配的だった西洋絵画に現実的、三次元的な空間表現や人物の自然な感情表現をもたらした。
ジョットの絵画においては人物は背後の建物や風景との比例を考慮した自然な大きさで表されている。こうした描写方法は当時の絵画界においては革新的なもので、こうした点からジョットは「西洋絵画の父」といわれている。
アッシジのサン・フランチェスコ大聖堂とパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の壁画が代表的な仕事である。ジョットは優れた建築家でもあり、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の「ジョットの鐘楼」などを手掛けている。