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カルロ・ドルチ(Carlo Dolci、1616年5月25日 - 1686年1月17日)は、17世紀半ばのフィレンツェで活躍した宗教画家。小型の肖像画や宗教画、特に甘美な聖母像や聖女像の制作に優れ、トスカーナ大公家から重用された。ドルチの制作した悲しみの聖母像は、現在ルーヴル美術館、エルミタージュ美術館、ボルゲーゼ美術館、国立西洋美術館などに所蔵されている。ボルゲーゼ美術館の作品は「親指の聖母」と呼ばれるもので、衣のひだの間から親指だけをのぞかせる形で描かれている。