原美術館
原美術館は、東京都品川区北品川にある、原俊夫が設立した現代美術を中心とした私立美術館である。
JR品川駅から車で5分ほどの住宅街のなかにある原美術館は、東京ガス会長、日本航空会長、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)総裁などを歴任した実業家原邦造の邸宅であった。原邦造の先代の原六郎も実業家、美術品収集家として知られている。
現在、原美術館として活用されている瀟洒な邸宅は、渡辺仁の設計で昭和13年(1938年)竣工したもの。渡辺は上野の東京国立博物館本館や銀座の和光本館(旧服部時計店)の設計で知られる、当時の代表的な建築家である。
原美術館は、財団法人アルカンシェール美術財団を母体として昭和54年(1979年)に開館した。現代美術の最新の動きを紹介する意欲的な展覧会を随時行っており、「ハラ・アニュアル」展の開催などによって、有望な新人の紹介にも努めている。
館内各所に、ジャン=ピエール・レイノー、森村泰昌、宮島達男などのインスタレーション作品がみられるが、戦前の個人邸宅の雰囲気を残した建物と現代美術とが不思議に調和している。庭にも多田美波、関根伸夫などの作品が設置されている。
なお、群馬県渋川市に関連会社が運営する伊香保グリーン牧場内に別館のハラ ミュージアム アークがある。
財団法人アルカンシェール美術財団は、現代美術とは別に、原六郎コレクションの古美術も所有しているが、原美術館では展示しておらず、国宝の「青磁下蕪花生(せいじしもかぶらはないけ)」(南宋時代)などは、東京国立博物館に寄託されている。
- 名称
- 原美術館(はらびじゅつかん)
- 開館時間
- 11:00−17:00 ※祝日をのぞく
水曜日は20:00まで開館く
※入館は閉館時刻の30分前まで
- 休館日
月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
年末年始、展示替え期間
- TEL
- 03-3445-0651
- FAX
- 03-3473-0104
- 関連サイト
- 公式サイト(外部リンク)
- 入場料
一般 1,000円
大高生 700円
小中生 500円
- 所在地
- 〒140-0001
東京都品川区北品川4-7-25
原美術館 展示品
- 草間彌生 《ミラー ルーム (かぼちゃ)》
- 草間彌生 《自己消滅》
- 李禹煥 《線より No.790323》
- 李禹煥 《風と共に 1990》
- 横尾忠則 《DNF: 暗夜光路 2001年9月11日》
- 横尾忠則 《誰か故郷を想わざる》
- 横尾忠則 《戦後》
- ジャスパー・ジョーンズ 《0から9まで》
- ジャスパー・ジョーンズ 《ウスユキ》
- マックス・ノイマン 《無題》
- ジャン=ピエール・レイノー 《十字架》
- ジャン=ピエール・レイノー 《試験管 II》
- エドワード・ルシェ 《Nothing and Everything》
- アンディ・ウォーホル 《「撃たれた大統領」シリーズ》11点組
- アンディ・ウォーホル 《キミコ パワーズ》
- アンディ・ウォーホル 《ウィッカー チェア #2》
- アンディ・ウォーホル 《キャンベルズ トマト スープ》
- ナム・ジュン・パイク 《ニーシェ イン T》
- イヴ・クライン 《クライン》
- ジョセフ・アルバース 《四角形へ捧ぐ》
- ジャン・デュビュッフェ 《二人の機械工》
- フランチェスコ・クレメンテ 《エトラスカン チャイナ》
- アニッシュ・カプーア 《虚空》
- トム・ウェッセルマン 《海景 No.13》
- アンゼルム・キーファー 《メランコリア》
- ロイ・リキテンスタイン 《フレーム IV》
- ロイ・リキテンスタイン 《静物》
- クレス・オルデンバーグ 《スニーカーレース》
- ルイーズ・ニーヴェルスン 《鏡 - 影 XXXX1X》
- ジャン・ティンゲリー 《ペリカンの卵》
- ヴィクトル・ヴァザルリ 《カペーラ II》
- 張永村 《変化と系統》
- 崔在銀 《モーツァルトへのオマージュ》
- クリスト 《ストアー フロント(店頭)、プロジェクト》
- クリスト 《囲まれた島々、フロリダ州マイアミ、ビスケーン湾のためのプロジェクト》
- クリスト 《セントラルパーク(ニューヨーク)でのゲート建設のプロジェクト》
- クリスト 《旧ドイツ帝国議会(ベルリン)の梱包プロジェクト 》
野外展示作品
- ジャン=ピエール・レイノー『ゼロの空間』(1981年)
- 宮島達男『時の連鎖』(1989-1994年)
- 森村泰昌『輪舞』(1994年)
- 関根伸夫『空相』(1980年)
- 多田美波『明暗』(1980年)
- 須田悦弘『此レハ飲水ニ非ズ』(2001年)
- 奈良美智『My Drawing Room』(2004年)
展示画家(原美術館)