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東京都庭園美術館は、東京都港区白金台にある都立美術館である。旧朝香宮邸とも呼ばれる。
武蔵野の面影を残す国立自然教育園に隣接した同館の敷地および建物は、香淳皇后の叔父にあたる朝香宮鳩彦王が1947年の皇籍離脱まで暮らした邸宅だった。
宮邸は朝香宮一家が立ち去った後、吉田茂によって外務大臣公邸(ただし外相は総理の吉田が兼務していたので実質的には総理大臣仮公邸)として使用された(1947-50年)。
1950年には西武鉄道に払い下げられ、以後その管理下で国賓公賓来日の際の迎賓館として使用された。1981年に東京都が買い取り、1983年(昭和58年)に都立美術館の一つとして一般公開され現在に至る。
1933年(昭和8年)に完成。当時流行のアールデコ様式の粋を尽くした瀟酒な建物で、東京都の有形文化財に指定されている。
建築設計は宮内省内匠寮、内装デザインはフランスのインテリアデザイナー、アンリ・ラパンが担当。
また正面玄関にある女神像のガラスレリーフや大広間などのシャンデリアはフランスの宝飾デザイナーでガラス工芸家でもあったルネ・ラリックの作品である。
一階には大広間、大客室、大食堂などの公的スペースが主に配され、二階には寝室など宮家の私室が並ぶ。通常の展示では、建物全体の半分ほどが展示室として公開されている。
庭園は、芝生広場、日本庭園、西洋庭園の3つのエリアで構成されており、季節ごとにさまざまな花を楽しむことができる。本館等の施設に入館せず庭園のみの入場も可能。
毎月第2・第4水曜日(祝祭日の場合は開館し、翌日休館)
年末年始
展覧会準備期間(美術館のみ休館・庭園への入場は可能)
美術館入館料は展覧会によって異なります。
詳細はお問い合わせください。
(※美術館入館料は、庭園入場料を含みます。)
一般 200円
大学生(短大・専門学校生を含む) 160円
中・高校生・65歳以上 100円
小学生以下 無料
3つのエリアで構成されており、季節ごとにさまざまな花を楽しむことができます。
朝香宮家由来の建物と家具や内部装飾そのものが芸術品であるため、「美術館」と銘打ってはいるものの所蔵品による常設展示はありません。企画展示が年数回行われます。