大矢紀

(おおや のり)

大矢 紀(おおや のり、1936年2月11日 - )は、日本画家。「生命の胎動」をテーマに、山、樹木、花鳥静物を描く。雪山や火山など壮大な自然、山岳風景また花を得意とする、日本画家である。

年譜

  • 1936年 新潟県与板町、(現在の長岡市)に7人兄弟の長男として生まれる。
  • 1954年 18歳から前田青邨と兄弟子であった平山郁夫に師事。
  • 1955年 第40回院展に『石神井川』が初入選する。
  • 1970年 第55回院展『北辺』で奨励賞、白寿賞を受賞、以後同賞を12回受賞。
  • 1971年 『浅間』外務省買上。春季院展無鑑査、『山の音』春季展賞。院展無鑑査、『北の湖』奨励賞・白寿賞。
  • 1972年 『皐月』外務省買上。前年度優秀作品『北の湖』文化庁買上。
  • 1973年 『幽』春季展奨励賞、以後7回受賞。日本美術院特待となる。
  • 1975年 春季院展 奨励賞受賞『新山』外務省買上。
  • 1976年 院展『北岬』日本美術院賞、大観賞。
  • 1977年 『花菖蒲』外務省買上
  • 1979年 紺綬褒章を受く。
  • 1980年 セントラル美術館大賞受賞。『蝦夷不二』外務省買上。
  • 1982年 春季展賞受賞。院展、奨励賞。『父子三人展』「大矢黄鶴、紀、十四彦」を開催。
  • 1983年 外務大臣賞・奨励賞受賞。
  • 1984年 前田青邨賞受賞。
  • 1992年 美術院招待作家に推挙。
  • 1998年 第83回院展『海峡』を制作、日本美術院同人に推挙される。
  • 1999年 新潟日報社文化賞。
  • 2000年 日本美術院評議員推挙。新潟県与板町名誉町民。新潟県展審査委員。
  • 2001年 神奈川県展審査委員。
  • 2002年 静岡県展審査委員。
  • 2003年 神奈川県展、徳島県展審査委員。『日本画三代展』を開催
  • 2004年 富山県展審査委員。川崎市文化賞。
  • 2005年 院展文部科学大臣賞。
  • 2006年 新潟県長岡市名誉市民。

日本橋三越本店を始め、個展、グループ展多数。現在日本美術院評議員、東北芸術工科大学講師、NHK文化センター講師、川崎市芸術文化財団理事。

代表的な作品

  • 『北岬』彩色・額(1面)150号 1976年
  • 『有珠山胎動』彩色・額(1面)105×105cm 1982年
著書
  • 『折々の花』,『牡丹図譜』1日本放送出版協会 など
共著
  • 『画文集 万葉の花』,『風景を描く (日本画技法講座)』など

主な作品収蔵先

  • 国立近代美術館,新潟県立近代美術館,栃木県立宇都宮美術館,北海道道立美術館,奈良県立万葉文化館,河口湖美術館,成川美術館,知足美術館,フジヤマミュージアム,新潟市美術館,松本市美術館,弥彦神社,明治神宮,成田国際空港,羽田国際空港,外務省,文科省,桐蔭学園など

大矢紀の作品所蔵美術館