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箱根ラリック美術館は、アール・ヌーヴォー、アール・デコという美術様式の時代に生きたフランス人ガラス工芸家ルネ・ラリックの作品を展示する美術館。
約1,500点の作品を収蔵、約230点を常設展示。初期のジュエリーや装飾品、中期のガラス作品、後期の建築装飾と、ルネ・ラリックの創作活動を見ることができる。
館内には、ラリックが室内装飾した豪華列車「オリエント急行」が展示してある。このオリエント急行車両は1988年にオリエント急行'88として日本国内を走行した経歴をもつ。
ルネ・ラリック(René Lalique 1860年 - 1945年)は、19世紀~20世紀のフランスのガラス工芸家、宝飾(ジュエリー)デザイナー。アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した作家。
前半生はアール・ヌーヴォー様式の宝飾(ジュエリー)デザイナーとして活躍し、その分野で名声を得て後に、香水瓶、花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどガラス工芸品の製造した。
「パリ号」、「イル=ド=フランス号」など大西洋横断航路の豪華客船やオリエント急行の客車などのインテリア(ダイニングルームなどのガラス天井、装飾パネル)や、レストラン・ホテル・邸宅などの装飾、ステンドグラス、噴水など、さまざまな分野で活躍。
日本との関係では、1932年に旧皇族朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)のガラスの扉やシャンデリアなどの製作している。
ラリックのガラス工芸品は、動物、女性像、花などのモチーフを好んで用いたデザインが特色。素材としては光の当たり方によって色合いが微妙に変化する、乳白色で半透明のオパルセント・グラスを好んで用いた。
無休(展示替えのための臨時休館有り)
大人 1,500円
65歳以上・高大生 1,300円
小中生 800円
※15名以上は団体割引料金有り
ガラス工芸家ルネ・ラリックの作品を展示。