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静岡市東海道広重美術館は、浮世絵師・歌川広重の作品を展示している美術館。
江戸時代、東海道の宿場町として栄えた由比の本陣敷地が唯一当時のままに残されている由比本陣公園内にある。当時の建築様式をそのまま復元された由比本陣記念館「御幸亭」が一般開放されている。
美術館は、「美術館ガイダンス」「浮世絵の基礎知識」の2つのテーマスペースにて江戸時代を再現している。地上3階・地下1階の規模をもつ全国で最初の浮世絵師歌川広重の作品を中心にコレクションされた美術館。
歌川広重の作品をメインに1300余点の版画が収集されている。その中には、世界に数点しか存在しないといわれる「木曽海道六十九次之内・中津川」のような貴重な作品も含まれいる。
歌川 広重(うたがわ ひろしげ 1797年 - 1858年)は、浮世絵師。江戸の町火消しの安藤家に生まれ家督を継ぎ、その後に浮世絵師となった。
幼名徳太郎、のち鉄蔵、重右衛門また徳兵衛とも称す。数え13歳の時に母を亡くし、同年に父も死去。幼い頃から絵心が勝り歌川豊廣に入門、師と自分から一文字づつとって歌川廣重の名を与えられた。
1830年 一幽斎廣重と改め、花鳥を描いていたが、1828年 師の豊廣の死の後は風景画を主に制作した。1832年、一立齋と号を改めた。
1833年には傑作といわれる『東海道五十三次絵』が生まれた。この作品は遠近法が用いられ、風や雨を感じさせる立体的な描写など、絵そのものの良さに加えて、当時の人々があこがれた外の世界を垣間見る手段としても、大変好評を博した。
1848年頃から単に立斎と称した。版画が盛んになって、浮世絵師が版画家になってからは、彩筆をとって紙や絹に立派に書き上げることの出来るものが少なくなったが、広重は版画とはまた趣の違った素晴らしい絵を残している。
なお、遠近法は印象派画家、特にゴッホに影響を与えた。歌川広重の作品は、ヨーロッパやアメリカでは、大胆な構図などとともに、青色、特に藍色の美しさで評価が高い。
月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
年末年始(12月28日~1月4日)
一般 500円
大学生・高校生 300円
中学生以下 無料
歌川広重の作品をメインに1300余点の版画を展示している。