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和泉市久保惣記念美術館は、東洋古美術を中心とした市立美術館。地元和泉市で代々綿織物業を営む「久保惣」の社長が、国宝2点、重要文化財28点を含む美術品約500点の古美術品のコレクションと、土地、基金を和泉市に寄付し、昭和57年(1982年)に開館した。
日本、中国を主とした東洋古美術を専門とする美術館として、個人蒐集家からの寄贈も加わり現在の収蔵品は総数約6,000点にのぼる。
平成10年(1998年)には新館が完成し、中国の玉器・青銅器・陶磁器など工芸品とモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ロダンなどの西洋近代絵画・彫刻などが展示されている。
落ち着いた佇まいで、音楽ホール、ギャラリー、創作教室、茶室も併設され、敷地内には日本庭園がある。
また日本、中国を主とした東洋古美術に関わる展覧会を企画、開催や、年1回の特別陳列で収蔵品の国宝、重要文化財を中心とする名品を特集して陳列している。
収蔵品には美術館所蔵品と寄託品があり、「日本の書画」で、書跡には、平安時代のかなの名品「歌仙歌合」(国宝)などの古筆、奈良時代以降の経巻と鎌倉時代の墨跡がある。
絵画では、鎌倉時代の「伊勢物語絵巻」「駒競行幸絵巻」、室町時代の「山王霊験記」などの絵巻、宮本武蔵の「枯木鳴鵙図」などの作品がある。また北斎や広重の風景画、歌麿や写楽の人物画、貞信の役者絵など浮世絵版画1556点がある。
「陶磁器」では、中国・南宋時代の「青磁 鳳凰耳花生 銘 万声」(国宝)、日本・桃山時代の「黄瀬戸 立鼓花入 銘 旅枕」「唐津茶碗 銘 三宝」などがある。
「金工品」は、「響銅 水瓶」(奈良時代)、「響銅 鵲尾形柄香炉」(中国・南北朝時代)など青銅器を含む金工品約2,200点を収蔵。
その他にも東洋美術では、新石器時代から漢時代の玉器、明清時代の煎茶器、古代西アジアの金工品などの工芸品がある。
「西洋美術」では、モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、ロダンなど、西洋近代の絵画1、彫刻のほか、16~18世紀にヨーロッパで制作されたアジアの地図などがある。
また、日本や中国を中心とした東洋の美術とそれに関連する諸地域の歴史、考古学、宗教、文化などに関わる図書資料約67,000冊を所蔵している。
月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日を休館)
年末年始
陳列替期間
常設展
一般 500円
高・大生 300円
特別陳列
一般 600円
高・大生 400円
特別展
企画により異なります。
※中学生以下 無料
※65歳以上は2割引