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清春白樺美術館は、山梨県北杜市長坂町に所在する、有料アトリエ、図書館等からなる文化複合施設清春芸術村の付属美術館。
清春芸術村及び清春白樺美術館は、武者小路実篤や志賀直哉を始めとする白樺派同人による美術館構想を、親交のあった吉井画廊社長の吉井長三が私財を投じて実現した。
清春芸術村の基本設計は建築家の谷口吉郎が担当。谷口の死後は、息子谷口吉生が引き継ぎ、清春白樺美術館やルオー記念館を設計。
芸術村の中心となる施設、アトリエ「ラ・リューシュ」は、フランスのパリ、モンパルナスのアトリエ、ラ・リューシュ(蜂の巣)を模した物。清春芸術村においても有料の貸しアトリエとして利用することができる施設となっている。
「ルオー礼拝堂」は宗教画家ジョルジュ・ルオーを記念した礼拝堂。ルオーが制作したステンドグラス「ブーケ(花束)」が窓を飾る。祭壇背後の十字架上のキリスト像は、ルオー自身が彩色し毎日祈りを捧げていた実物。次女イザベル・ルオーにより清春芸術村へ寄贈された。
東京都新宿区市谷より移築した、吉田五十八設計による梅原龍三郎のアトリエがあり、アトリエ内には画家愛用の絵具箱やパレットのほか梅原龍三郎の作品が展示。
吉井長三の友人であり、清春芸術村建設にも協力した岩波書店元会長で文人画家としても知られた小林勇の旧居「冬青庵」を移築した和食処もある(冬青は小林の雅号)。
その他に、藤森照信が設計し、漆喰塗り作業を縄文建築団メンバー赤瀬川原平、南伸坊、林丈二らが手伝って建設した茶室『徹』(命名は作家の阿川弘之)、美術館に隣接したレストラン 『ラ・パレット』、エッフェル塔の螺旋階段の一部などがある。
1925年の旧清春小学校の校舎落成の記念として植えられた桜の老木が敷地を囲み、春には桜の名所としても知られている。
月曜日 (展覧会会期中は開館)
(祝日の場合はその翌日。夏期は月曜日も開館)
常設展示
一般 800円(700円)
大学生 700円(600円)
小中高生 無料
※( )内は20名以上の団体料金