藤井斉成会有鄰館

藤井斉成会有鄰館は、京都市左京区岡崎にある、中国の古美術が中心の私立美術館。1926年に開館。

財団法人藤井斉成会は、滋賀県出身の実業家藤井善助(1873年-1943年、藤井紡績創業者)の東洋美術コレクションを保存展示するための機関として大正1926年に設立された。日本の私立美術館としては草分けの1つである。

京都市登録文化財の建物は地上3階建てで、屋上に朱塗りの八角堂を乗せた東洋風の展示館は設立当初からのもので、展示室内部も昭和初期の雰囲気をとどめている。建築設計は武田五一

国宝 1件、国の重要文化財 9件を含む所蔵品は、中国の殷(商)から清まで各時代の青銅器、仏像、書画、陶磁器など多彩である。珍しい収蔵品として人口に膾炙しているものは、科挙試の際に使用されたとされる、カンニング用の下着である。

一般公開は原則として、2月-7月、9月-11月の毎月2回(第1・第3日曜)12:00-15:00のみ。

名称
藤井斉成会有鄰館(ふじいさいせいかいゆうりんかん)
開館時間
12:00-15:00
休館日

1月、8月を除く毎月第1、第3日曜日のみ開館

TEL
075-761-0638
FAX
075-771-0005
関連サイト
公式サイト(外部リンク)
入場料

本館
大人 1,000円  高校生以下 800円

第2館
大人 400円  高校生以下 400円

※本館、第2館ともに、同伴6歳以下は無料

所在地
〒606-8344
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町44番地

藤井斉成会有鄰館 展示品

国宝

  • 春秋経伝集解 巻第二残巻-中国唐代の写本

重要文化財

  • 絹本淡彩毛詩大雅蕩之什図 (中国・南宋時代) 伝馬和之筆
  • 絹本墨画秋山肅寺図 (中国・北宋時代) 伝許道寧筆
  • 紙本墨画幽竹枯槎図 (中国・金時代) 王庭筠筆
  • 銅造菩薩立像(中国・五胡十六国時代)
  • 石造金剛力士立像 2躯(旧天龍山石窟仏)(隋時代)
  • 石造菩薩及両脇侍立像(三尊菩薩立像)1基 台座框に河清3年の銘がある(北斉時代、564年)
  • 石造弥勒仏及両脇侍立像 1基 台座正面に□魏天平2年の銘がある(東魏時代、535年)
  • 張即之書李伯嘉墓誌銘 (中国・南宋時代)
  • 朝鮮通信使関係資料(朝鮮国書 2通、徳川将軍返書控(金銀箔料紙)6通、朝鮮国東莱府使書契 1通、 附 朝鮮国礼曹参議書契 3通)

その他の絵画

  • 《南詔国観音応化図》五代
  • 陸治 《白岳紀遊図(嘉靖三十三年)》明
  • 陳洪綬 《花鳥図》明
  • 王時敏 《菖蒲石寿図(順治十年)》清
  • 郎世寧 《春郊閲駿図(乾隆九年)》清
  • 《楊柳観音像》高麗
  • 《聖徳太子孝養図(鎌倉)》日本

展示画家(藤井斉成会有鄰館)