野村美術館
野村美術館は、京都府京都市にある美術館。財団法人野村文華財団が運営する。1984年に野村證券などを創設した二代目野村徳七(1878 - 1945)の収集品を主な展示品として開館した。
二代目徳七は実業家であるとともに「得庵」と号した茶人でもあり、茶を藪内節庵、能を観世左近に習っている。得庵が茶の湯と能に造詣が深かったことから、コレクションの内容もその2つのテーマが主体となっており、茶道具・能面・能装束など、約1500点を収蔵・展示している。
近隣には南禅寺や永観堂が所在しており、北隣には得庵の別邸であった野村碧雲荘がある。
- 名称
- 野村美術館(のむらびじゅつかん)
- 開館時間
- 10:00−16:30 (入館は閉館の30分前まで)
- 休館日
月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
開館期間
夏期(6月中旬 - 9月中旬)
冬期(12月中旬 - 3月中旬)
- TEL
- 075-751-0374
- FAX
- 075-751-0586
- 関連サイト
- 公式サイト(外部リンク)
- 入場料
大人 700円
大高生 300円
中小生 200円
団体(20人以上)・高齢者(70歳以上)500円
- 所在地
- 〒606-8434
京都府京都市左京区南禅寺下河原町61
野村美術館 展示品
重要文化財
絵画
- 紙本著色紀友則像(佐竹本三十六歌仙切) - 絵:伝・藤原信実、詞:伝後京極良経) - 旧秋田藩主であった佐竹家伝来の三十六歌仙絵巻(二巻本)の内、下巻に含まれていた紀友則像。絵巻は1919年に切断され37分割(下巻巻頭の住吉明神図含む)されて一歌仙ずつ掛軸に仕立て直されたが、その内の一点である。
- 紙本淡彩風濤図 雪村筆
書跡典籍
- 大燈国師(宗峰妙超)墨蹟 偈頌(げじゅ)
- 清拙正澄墨蹟 偈頌 附:春屋宗園添状
- 寸松庵色紙(すかはらのあそん)
- 讃岐入道集 附:柳流水鴛鴦蒔絵箱 - 歌人藤原顕綱の家集。冊子本。巻頭などの一部は藤原定家の筆。
工芸品
その他の主な所蔵品
- 紙本墨画山水図 珠光筆(重要美術品)
- 絖本著色草廬三顧・蕭何追韓信図 与謝蕪村筆(重要美術品)
- 水汀鴨図 呉春筆
- 源氏物語 紅梅図 酒井抱一筆
- 柿に鳥図 酒井抱一筆
- 水墨寒山画賛 絵因陀羅筆 賛玉室宗珀筆
- 水墨 杉林鳥図 秋月等観筆
- 水墨 山水画賛 村田珠光筆(重要美術品)
- 和漢朗詠集断簡(多賀切)伝(藤原基俊)筆(重要美術品)
- 練上手志野橋絵茶碗 銘猛虎
展示画家(野村美術館)