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富山県水墨美術館は近代日本の水墨画の歩みを辿る公立美術館。平成11年に開館。富岡鉄斎や横山大観、竹内栖鳳など近代における水墨画の大家の作品をはじめ、富山県砺波市出身の日本画家・下保昭の代表的な水墨画が常設展示されている。
その他、染織や陶芸など日本の美術・工芸史を辿る企画展も取り組まれている。
門をくぐると池がある芝生の庭園が広がる。美術館外観は和風の鉄筋コンクリート造り、平屋瓦葺きの建物で、常設展示室、企画展示室、映像ホール、情報コーナー・図書室のほか、喫茶室、茶室、ミュージアムショップなどがある。
展示室以外は無料で利用できるため、大きなガラス張りの通路から広がる芝生の中庭をベンチに座って眺めたり、回廊のある中庭に出て散策することもできる。
また日本庭園を有する数寄屋造りの離れ、茶室「墨光庵」が美術館一番奥にあり、無料で見学できるほか、立礼席での抹茶の提供と茶会のための茶室の貸出しを行っている。
常設展示では「近代水墨画の系譜」と「下保昭作品室」があり、「近代水墨画の系譜」に展示する作品としては、富岡鉄斎、竹内栖鳳、横山大観、菱田春草、小林古径、入江波光、堂本印象、横山操、加山又造など、約30人の作家の作品を収蔵しており、展示室では常時約25点を展示している。
月曜日(祝日を除く)
祝日の翌日
年末年始
常設展(近代水墨画の系譜・下保昭作品室共通)
一般 200円(団体160円)
大学生 160円(団体100円)
高校生以下 無料
※小・中・盲・ろう・養護学校の児童・生徒及びこれらに準ずる方の観覧は無料
企画展
企画展によって異なります。
富岡鉄斎《普陀落迦山》1887年
竹内栖鳳《山林幽致》1933年頃
都路華香《白龍図》1928年
横山大観《木立に白鷺》1904年
横山大観《雪後》1907年頃
松林桂月《渓山》1955年
平福百穂《晩山残照》1928年
菊池契月《稚児文珠》1920年頃
八木岡春山《雪霤》
小杉放庵(放菴)《立山と修験者》1930年代
近藤浩一路《渓流》
前田青邨《鵜飼》1933年頃
榊原紫峰《池畔小禽》1965年頃
篁牛人《老子出関の図(部分)》1969年
豊秋半ニ《深山湖情I》1981年
谷口山郷《廃屋》1975~80年
岩崎巴人《河童屏風・河童駒引考》1978年
長崎莫人《岩山》1979年
下保昭《湖上霊峰》1981年
下保昭《長江朝靄》1988年
下保昭《山色空蒙》1988年
下保昭《晨雪寒々》1988年
下保昭《萬丈深淵》1991年
下保昭《知床の瀧》1997年