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笠間日動美術館は、茨城県笠間市にある美術館である。敷地内に3つの展示館を持ち、中心部には緑豊かな野外彫刻庭園が広がっている。
昭和47年(1972)に東京・銀座にある日動画廊創業者、長谷川仁・林子夫妻により、長谷川家ゆかりの地である笠間に創設された。
日本を代表する画商の系列美術館であるため、地方にある美術館としては充実のコレクションを誇っており、西洋の近代、日本の近・現代の巨匠が描いた絵画を中心に2千点を超す所蔵品がある。
中でも国内外の著名画家が愛用したパレット画コレクションは、1967年に長谷川氏が親交を深めた画家たちに願い出て譲り受けて以来、画家本人や遺族などからの寄贈が続き、現在では330点という世界に例の無い美術史的にも貴重なコレクションとなっている。
1985年に開館した。アンディ・ウォーホル、サム・フランシス、ジャスパー・ジョーンズなどの海外の現代美術を陳列している。
また高橋由一、岸田劉生、佐伯祐三など日本の洋画を切り開いた巨匠や、現在活躍中の日本の洋画家たちの作品などを多数展示している。
当館の目玉になっているパレット画コレクションもここに展示されていて、小さいながらも画家の好む主題が描かれているユニークなパレットは、美術愛好家や専門家たちに親しまれている。
1997年、創設者の記念館であった旧館を新しく建てかえフランス館と改めた。
創設者である長谷川仁・林子記念室には様々な画家が描いた夫妻の肖像画をはじめ、夫妻に縁のある品や愛蔵品、また夫妻の業績を残す資料を中心に展示している。
また、フランス館の名の通り、日本の近代絵画に大きな影響を与えたヨーロッパ印象派からエコール・ド・パリへと続くフランスゆかりの著名画家の作品を幅広く常設展示している。
印象派の始祖モネ、ドガ、ルノワール、後期印象派のゴッホ、セザンヌ、親密主義のボナール、現代絵画を指向したマチス、ピカソ、エコール・ド・パリの画家シャガールなど近代ヨーロッパ美術の巨匠が描いた作品が数多く展示されている。
企画展示館では年に4~5回ほど企画展を開催している。
フランス館及び日本・アメリカ館と、企画展示館の間にある庭園。日本の具象彫刻界を代表する作家のいずれも代表作品といえる秀作19体が展示されているほか、竹林などの日本庭園もある。
月曜日(祝日の場合その翌日)
年末年始
大 人 1,000円 (800円)
大高生 700円 (500円)
中小生 500円 (300円)
65歳以上 800円 (600円)
※( )内は20名以上の団体料金
その他
マルク・シャガール、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、レオナール・フジタ、ポール・セザンヌ、アンリ・マティス