奈良美智

奈良 美智(なら よしとも、1959年12月5日 - )は、青森県弘前市出身の画家・彫刻家。世界的に評価されているポップアート作家で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロサンゼルス現代美術館に作品が所蔵されるなど日本の現代美術の第二世代を代表するひとり。にらみつけるような目の女の子をモチーフにしたドローイングやアクリル絵具による絵画で知られる。

経歴

出生後青森県立弘前高等学校卒業まで弘前市で育つ。武蔵野美術大学を1年で中退して、1985年愛知県立芸術大学美術学部卒、1987年同大大学院修了。

河合塾千種校美術研究所教員を経て渡独、1988年ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミー(Kunstakademie Düsseldorf)に入学、A.R.ペンク(A. R. Penck)に師事し1993年マイスターシュウラー取得。その後ケルン近郊のアトリエを拠点に作品を制作、欧米を中心に国際的に注目される。

1995年名古屋市芸術奨励賞受賞。1998年カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授を村上隆と3か月間務める。2000年8月ドイツから帰国、東京に居住。2005年より栃木県在住。2006年度武蔵野美術大学客員教授。

人物

ロック、特にパンクが好きで、作品制作も音楽を流しながら行う。少年ナイフ、bloodthirsty butchers、マシュー・スウィートのCDジャケットを手がけており、ニルヴァーナのカート・コバーンを模したと思われるキャラクターやthee michelle gun elephantのCDジャケットをパロディー化した作品を描いたりしている。また、小屋の内側をレコードジャケットで埋めた作品もある。

常に一人で作品制作を行ってきた奈良であるが、「Yoshitomo Nara + graf A to Z」ではクリエイター集団「graf」と共同作業で展示会場作りからの創作活動の旅を行った。それまでメディアの密着取材を拒んできた彼は、台湾、韓国、横浜・・と移動したその展覧会の様子を映像として収めている。

カレーライスが好物で、2001年に漫画『おごってジャンケン隊』(現代洋子)にゲスト出演した際、当時のアトリエの近所にあるCoCo壱番屋をお薦めの店として挙げている。

トラブル

2009年2月27日午前3時すぎ、ニューヨーク市内のファースト・アベニュー駅構内で落書きをして逮捕された。市内の施設に24時間拘置された後に釈放された。拘置所にいる間の様子について自身は「(拘置されなければ)会えないような人たちに囲まれ、映画の中にいるような体験だった」と述べている。

主な展覧会

その他

奈良美智の作品所蔵美術館



美術館 collection作家洋画家>奈良美智


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