五島美術館は、東京都世田谷区上野毛三丁目にある、日本・東洋の古美術が中心の私立美術館である。開館は1960年4月18日。TOKYUポイント加盟店。
国宝『源氏物語絵巻』を所蔵することで名高い五島美術館は、東京急行電鉄(東急)を創設した実業家五島慶太の美術コレクションを保存展示するため、五島の没した翌年の1960年に設立された。
自ら“古経楼”と号した五島の収集は、経典、禅僧墨蹟などの書跡類から始まり、のち絵画、陶磁器などの名品も多く入手した。その豪快な経営手法から「強盗慶太」のあだ名もあった五島は、古美術品収集にも執念を燃やした。
名品の『源氏物語絵巻』は、戦前の大収集家益田孝の収集品で、戦後、実業家高梨仁三郎(1904年 - 1993年)のコレクションに入っていたのを、五島が死の直前に入手したものである。
五島美術館の建物は吉田五十八(いそや)の設計で、寝殿造の要素を現代建築に取り入れたものである。展示館の背後には武蔵野の面影を残した広大な庭園が広がる。
展示室は1室のみで、随時特別展やテーマ展示が行われている。他に、ロビーには重要文化財指定の木造愛染明王坐像が常時置かれている。
なお、美術館と同じ住所には、五島が1949年に創設した、財団法人大東急記念文庫がある。
文庫の蔵書は一般には公開していない(閲覧は大学教授、助手等、学術研究を目的にし、なおかつ、館長が許可した者に限定)が、文庫所有の絵画、書跡などは五島美術館の展示で随時紹介されている。
TEL:03-3703-0661
月曜日、祝日の翌日
展示替え、年末年始
一般 700円
高・大学生 500円
中学生以下 無料
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