東京国立博物館

1872年(明治5年)に創設された、日本最古の博物館。日本と東洋の文化財(美術品、考古遺物など)の収集保管、展示公開、調査研究を行っている。

本館、表慶館、 東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなる。収蔵品の総数は11万件を超え、国宝87件、重要文化財622件を含む。

本館

1938年開館した。設計は公募で、渡辺仁の案が採用された。瓦屋根に寺院のような破風を付した、帝冠様式の代表的建築とされる。2001年に「旧東京帝室博物館本館」の名称で重要文化財に指定されている。展示室は1・2階に計25室ある。

東洋館

谷口吉郎設計で、1968年開館。中国、朝鮮半島をはじめ、東南アジア、インド、エジプトなどの美術品を展示している。展示室は10室。

表慶館

1909年、東宮皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の成婚を祝う目的で開館。設計は宮廷建築家の片山東熊。建物は重要文化財に指定されている。展示室は1・2階に9室あり、現在は特別展会場となっている。

法隆寺宝物館

1878年、法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」300件あまりを保存展示するため、1964年開館。現在の建物は2代目で、1999年開館。設計は谷口吉生(東洋館設計者・谷口吉郎の子)。

平成館

皇太子徳仁親王(浩宮)の成婚を記念して1999年に開館。1階は考古資料展示室と企画展示室、大講堂などがあり、2階は特別展会場となっている。

その他

構内には他に、資料館(図書、写真等の資料を収蔵)、旧因州池田家表門(重文)、旧十輪院宝蔵(重文)、筑前福岡藩黒田家の江戸屋敷の鬼瓦、茶室などがある。なお、資料館1階にはミュージアムシアターがある。

構外施設

黒田記念館

博物館敷地から道路を隔てた西側にある。洋画家黒田清輝の遺産を活用して1928年建てられた。設計は岡田信一郎。2階の黒田記念室には『湖畔』『智・感・情』をはじめとする黒田の作品が収蔵展示されている。公開は年末年始を除く毎週木曜・土曜の13時から16時のみ。

柳瀬荘

埼玉県所沢市坂の下にあり、もとは実業家で茶人の松永安左エ門の別荘であった。構内に建つ「黄林閣」は、もと東京府北多摩郡柳窪村にあった村野家住宅を松永が1930年に譲り受け、現在地に移築したもので、江戸時代の名主の住宅として国の重要文化財に指定されている。毎週木曜日に公開されている。

名称
東京国立博物館
(とうきょうこくりつはくぶつかん)
所在地
〒110-8712
東京都台東区上野公園13番9号

TEL:03-5777-8600

開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
4月から12月 特別展開催期間中の金曜日は20:00まで
4月から9月までの土日祝日、振替休日は18:00まで
休館日

月曜日(ただし月曜日が祝日または振替休日の場合は開館し、翌火曜日に休館)
年末年始(12月28日~1月1日)
ゴールデンウィーク期間とお盆期間中(8月13日~8月15日)は、原則として無休

入場料

一般 600円 / 大学生 400円
※特別展の場合は別料金となります。
※高校生以下および満18歳未満,満70歳以上の方は,平常展について無料です。

黒田記念館
入館無料(正門を入らず黒田記念館の建物へ直接ご入館ください)

資料館(図書・写真の利用)
入館無料(西門(通用門)よりご来館ください)

地図・アクセス »

展示画家
上村松園下村観山与謝蕪村久隅守景今村紫紅住吉具慶円山応挙勝川春章北尾重政周文喜多川歌麿因陀羅奥村政信宮川長春尾形光琳岡田信一郎岸田劉生懐月堂安度杉村治兵衛東洲斎写楽林十江池大雅浅井忠渡辺仁渡辺崋山片山東熊狩野元信狩野秀頼狩野長信田能村竹田立原杏所荻原守衛菱川師宣菱田春草西川祐信谷口吉生谷口吉郎谷文晁酒井抱一金大受鈴木春信鍬形蕙斎長谷川等伯雪村雪舟青木木米高村光雲鳥居清倍鳥居清長黒田清輝


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