寧楽美術館は、奈良県奈良市にある東洋美術を展示している美術館。1969年、回遊式借景庭園の依水園の中に開館。
海運業で財を成した中村準策・準一・準佑が三代にわたって収集した一万点以上の美術品のうち、神戸の大空襲を運良く免れた2千数百点を収蔵している。
古代中国の青銅器・古鏡・古銅印、拓本類と、中国・高麗・李朝・ 日本の陶磁器、田能村竹田の画帖「亦復一楽帖」等がある。展示品の入れ替えは、毎年7月中旬から8月初旬に行われる。
なお、寧楽は「なら」の古い時代の表記の一つ。しかし、「ならびじゅつかん」とすると、奈良県立美術館と混同されるなどの問題があり、「ねいらく」と読ませることにした。
依水園(いすいえん)は奈良県奈良市にある池泉回遊式庭園(日本庭園)。国指定の名勝。
前園と後園の二つに分かれており、それぞれが異なった景観を見せる。前園は1673年に晒職人であった清須美道清の作庭で、茶室「三秀亭」がシンボル。
後園は明治時代に実業家関藤次郎が築いた築山式の池泉回遊式庭園で、作庭は裏千家十二世又妙斎宗室による。寧楽の都をモチーフとし、若草山や東大寺南大門などを借景とする。いずれも大和川支流吉城川の水を引いている。
海運業で財を成した中村家が1939年に買い取り、前園と後園を合わせた形に整備した。寧楽美術館と依水園は共通で入ることができる。
TEL:0742-25-0781
火曜日(祝日の場合その翌日)
依水園と共通
大人 650円
中高生 400円
小学生 250円
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