栗田美術館は、栃木県足利市にある、伊万里・鍋島の磁器専門の私立美術館である。
陶磁器専門の美術館は全国各地にあるが、栗田美術館は伊万里(栗田美術館では「伊萬里」と表記している)および鍋島の磁器のみ1万点あまりを収蔵する、世界的に見ても有数の陶磁コレクションである。
創立者栗田英男(栗田政治経済研究所所長として著名)の意思で、収集対象は「伊万里」と「鍋島」というわずか2つの分野に絞られている。
近世初期、朝鮮半島や中国の陶磁の影響を受けて創始された有田の磁器は、伊万里の港から積み出されたことから「伊万里焼」の名で知られ、日本国内だけでなく、ヨーロッパの王侯貴族にも愛好された。
色絵磁器、染付(白地に青一色で文様を表したものをこう呼びならわす)など、さまざまな器種や技法の名品がある。
一方、同じ肥前国に生まれた鍋島焼は、鍋島藩の御用窯として藩主の使用品や他藩への献上用などの極上品のみを焼いた窯で、製品の大部分は絵皿であり、そのバラエティに富んだデザインと完璧な絵付に特色がある。
TEL:0284-91-1026
FAX:0284-91-2153
月曜日(祝日の場合その翌日)
年末年始(12月28日−1月2日)
一般 1,550円
小中高生 520円
※20名以上の団体は1割引
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