イルフ童画館は、主に岡谷市出身の画家武井武雄の作品を展示する美術館。イルフという名称は、武井武雄が「古い」という言葉を逆に読み、新しいという意味をつけたもので館の愛称。
童画という言葉を生み出した武井武雄の、大正から昭和にかけて童画、版画、刊本等を展示していて、独特のレトロで心に染みる世界を堪能できる。
他にも、アメリカの絵本作家モーリス・センダックの作品など、国内外の童画作品を数多く収蔵展示している。
館内には2000冊の絵本があり、紙芝居や工作などのイベントが行われる絵本ライブラリー「はらっぱ」や、貴重な絵本から雑貨、武井武雄やモーリス・センダックのグッズを販売するミュージアムショップ「イルフSHOP」がある。
企画展やイベントも積極的に行っていて、2年に1度、日本童画大賞というコンテストも主催している。
武井 武雄(たけい たけお、1894年-1983年)は、童画家、版画家、童話作家、造本作家。童話の添え物として軽視されていた子供向けの絵を「童画」と命名し、芸術の域にまで高めた。
武井武雄の童画は、大胆な構図や幾何学的な描線によって、モダンかつナンセンスな味わいを感じさせ、残された作品はいまもって古びていない。
「コドモノクニ」をはじめとした児童雑誌の挿絵、額縁画、版画、図案(デザイン)、おもちゃの研究・創作、絵本自体を芸術作品と捉えた「刊本」、童画批評など多岐多彩な分野で作品を残した。
モーリス・センダック(Maurice Sendak, 1928年 - )はアメリカ合衆国の絵本作家。『かいじゅうたちのいるところ』をはじめ、80冊を超える作品を発表し、現代絵本界を代表する存在である。このほか、アニメーション映画や舞台美術にもとりくんでいる。
1964年に『かいじゅうたちのいるところ』(Where the Wild Things are)でコールデコット賞を受賞、世界的なベストセラーとなる。1970年、国際アンデルセン賞画家賞受賞。
1982年、『まどのそとのそのまたむこう』(Outside Over There)で第33回全米図書賞(児童文学部門)受賞。1983年、ローラ・インガルス・ワイルダー賞受賞。2003年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞。
TEL:0266-24-3319
FAX:0266-21-1620
水曜日
年末年始(12月29日~1月3日)
大人 800円
中・高校生 400円
小学生 200円
美術館 collection>美術館>長野県>イルフ童画館
© 美術館 collection