兵庫県公館は1902年に建てられた庁舎建築。当初の用途は兵庫県庁本庁舎。1985年からは県の迎賓館および県政資料館として活用されている。
中庭を中心とする回廊式のフランス・ルネッサンス様式の壮麗な建築で、設計は文部技官山口半六。竣工時は日本最大級の庁舎建築であった。
これは1890年代から東洋最大の海運市場を有するようになっていた神戸港の往時の繁栄を映したものともといえる。
第二次世界大戦の神戸大空襲で外壁以外の全てを焼失するなどしたため、これまで二度の大改修工事が行われてきた。
1983年に県庁庁舎としての役割を終えたのを期に外装および内装が細部に至るまで竣工時の姿へと復元され、1985年に「兵庫県公館」と名前を変えて再開館した。
建設当初から残るものは建物外壁のみであるがその歴史的文化的価値の高さから国登録有形文化財に登録されている。
館内には洋画家小磯良平の作品「KOBE, THE AMERICAN HARBOUR」と、その25倍の大きさの西陣織タペストリーなど、金山平三、東山魁夷、横尾忠則ら県所縁の芸術家の作品が多数展示されており、また大会議室や第一会議室は芸術系展覧会開催に利用されるなど、館全体が美術館・博物館としての性格も持つ。
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