葛飾北斎肉筆画美術館「小布施 北斎館」は、葛飾北斎の肉筆画の数々を展示する美術館。晩年の北斎が4年間小布施で過ごした滞在中に描いた、祭屋台の天井絵が展示されている。昭和51年(1976年)に開館。
館内は第一から第五展示室からなり、第一展示室では企画展示行っている。また「画狂北斎と肉筆画」「小布施の北斎」二つのスライドを交互に上映している。
第二展示室は北斎版画名作選として、北斎七十代の傑作『諸国瀧廻り』『詩哥写真鏡』をはじめ、錦絵・摺物を展示している。第三展示室では、肉筆の名品を展示。
第四展示室は、屋台展示室となっており、上町祭屋台とそこに描かれた天井画を見られる。第五展示室は3千点といわれる『北斎漫画』全15編の中から、笑いに満ちたユーモラスな図柄を展示している。
上町祭屋台天井絵は「男浪」と「女浪」の2図からなる『怒涛図』であり、東町祭屋台天井絵は『鳳凰図』および『龍図』の2図がある。
『怒涛図』の絢爛たる縁どりの意匠は北斎の下絵に基づき鴻山が描いたものであるが、当時は禁制下にあったにもかかわらずキリシタンのものをほうふつとさせる1体の有翼天使像が含まれている。 天井画の傑作。
葛飾 北斎(かつしか ほくさい 1760年 - 1849年)は、日本の近世にあたる江戸時代に活躍した浮世絵師であり、とりわけ後期、文化・文政の頃を代表する一人。
代表作に『富嶽三十六景』や『北斎漫画』があり、世界的にも著名な画家。森羅万象、何でも描き、生涯に3万点を超える作品を発表。版画のほか、肉筆画にも傑出していた。
さらに読本・挿絵芸術に新機軸を見出したことや、『北斎漫画』を始めとする絵本を多数発表したこと、毛筆による形態描出に敏腕を奮ったことなどは、絵画技術の普及や庶民教育にも益するところ大であった。
葛飾派の祖となり、のちには、ゴッホなど西欧の印象派画壇の芸術家を始め、工芸家や音楽家にも影響を与えている。
TEL:026-247-5206
無休
一般 500円
高校生 300円
中学生以下 無料
※特別展はその都度観覧料を定めます。
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