静岡市立芹沢銈介美術館は、染色界の重鎮、芹沢銈介の作品と芹沢銈介が収集したコレクションを展示している美術館。芹沢銈介が郷里の静岡市に作品とコレクションを寄贈した。昭和56(1981)年に開館。
建物は建築家白井晟一の設計で、弥生時代の遺跡「登呂公園」の一隅に位置し、その遺跡の雰囲気に融け込むよう、石、木、水という天然素材を選んで構成された建物となっている。
現在収蔵されている芹沢の作品約800点とコレクション約4500点を、年に3回展示替えで順次公開している。隣接して芹沢の住居と工房があった東京・蒲田から移築した「芹沢銈介の家」があり、毎週日曜日、祝日に公開している。
芹沢銈介のコレクションは、世界中の民具や民俗工芸品などがあり、日本の着物、アジアの家具や民画、漆器や仏画、民族衣装、絞染の衣装、インドの木 綿地絞り染め被衣、アフリカの仮面や木工品、中南米の土偶や土器、スペインのラスター彩鳥文皿、メキシコのブリキの奉納画、ペルーの擬頭などジャンルも多 岐にわたる。
芹沢 銈介(せりざわ けいすけ 1895年 - )は、日本の染色工芸家で、型絵染の人間国宝(重要無形文化財保持者)。静岡県静岡市生まれで、静岡市名誉市民。文化功労者。20世紀日本の代表的な工芸家として内外から高く評価されている。
「型絵染」は芹沢が創始した技法で、布の代わりに、紙を型紙で染めたもの。仕事は、着物、帯、夜具、暖簾、屏風、壁掛け、本の装丁、カレンダー、ガラス絵、書、建築内外の装飾設計(大原美術館工芸館)など、多岐にわたる。
1976年 フランス政府から招聘されパリで「芹沢銈介展」開催。1983年 フランス政府より芸術文化功労賞を受賞。
TEL:054-282-5522
FAX:054-282-5510
月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
祝日の翌日
年末年始
展示替期間中
一般 410円
高校・大学生 250円
小・中学生 無料
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