兎角亭亀毛

(とかくてい きもう)

兎角亭 亀毛(とかくてい きもう、生没年不詳)は、江戸時代中期の浮世絵師。

来歴

北尾政演の門人。寛政(1789年 - 1801年)年間に黄表紙など4点の挿絵を描いている。寛政2年(1790年)刊行の黄表紙『京伝憂世之酔醒』3巻(山東京伝作)、同年刊行の黄表紙『藍返行義霰(そめかえしぎょうぎあられ)』3巻(山東京伝作)、 同年刊行の黄表紙『磨光世中魂(みがけばひかるよのなかしょうねだま)』2巻(竹塚東子作)、寛政3年(1791年)刊行の洒落本『南品傀儡(なんぴんあやつり)』1冊(青海舎主人作)の挿絵が知られているのみである。『京伝憂世之酔醒』と『磨光世中魂』には「京伝門人亀毛」と記されている。

「兎角」、「亀毛」にはともに、実在しないという意味があり、一説に京伝の一時における仮名ともいわれる。

兎角亭亀毛の作品所蔵美術館