五郷

(ごきょう)

五郷(ごきょう、生没年不詳)は、江戸時代の浮世絵師。

五郷は、鳥文斎栄之の門人。姓名不詳。孟城斎と号したともいう。寛政頃の絵師。錦絵4点と若干の肉筆浮世絵が知られる。

錦絵は、全て大判で、「あふき屋内華人」(平木浮世絵美術館 UKIYO-eTOKYO所蔵)、三枚続「松葉屋とてう字屋(桜下太夫道中)」(平木浮世絵美術館 UKIYO-eTOKYO所蔵)、「蔦屋内三しう」(ブリュッセル王立美術歴史博物館[ベルギー]所蔵)、「玉屋うち小紫」(所蔵先不明)がある。

「あふき屋内華人」、「松葉屋とてう字屋(桜下太夫道中)」、「玉屋うち小紫」には、作品の中に、「栄之門人五郷画」という落款が見られる。「蔦屋内三しう」の落款は、「五郷画」である。

文献によっては、五卿と記されている場合もある。

五郷の作品所蔵美術館